街に住んでいなくてよかったかもしれない
上京していたら、今頃自殺していたと思う。
劣等感と自分の小ささにおしつぶされて。
今はこの広い田舎で自分の小ささをゆっくりと理解していっている。
小ささを認めていきながら生活している。
小ささと向き合って生活している。
目の前に自分がする必要のある難しい仕事があるのもありがたい事だ。
余計なことを考える暇がない。余計なこと、つまり他人のことについて。
ただ仕事はいつも忙しいわけじゃない。だから暇になるとすこし気が滅入る。余計なことを考えてしまう。
そんな時には、料理をしたり、何かを描いたり、作ったりする。そうやって隙間を何かで満たす。それが結構難しい。
もし、上京して誰でもできるんじゃないかと思う仕事をして。
夢ためなのか劣等感を埋め合わせるためなのかわからないことに取り組んで。
その道のもっと上達した人たちと自分を比べて、もともとつよい劣等感をさらにこじらせて。
そうやって、小さく死んでいただろうな、と思う。