TMレポート

ブログタイトルはそのままに、思いついたことを書く場所に変えました。。。

同じでも全然違う

できない、上達が遅いのは才能がないからだと思っていました。
難しいと感じるのは才能がないからだと思っていました。
仕事がちょっとずつできるようになったり、わからなかった問題がふとわかったり、そんな経験が積み重なってきたのか、

「難しいと感じるのは慣れてないだけ」

と本当に思うようになりました。

 

 

できなくてもとりあえず難しい難しい、うまくできない、といいながらやってたら、難しさになれてくる、理解できるようになる感覚かもしれません。

 

 

しかし、この手の話はよく聞くと思いませんか?使い古された格言というか。

ことわざでも、習うより慣れろと言ったりします。

 

 

昔数学の授業で、先生が似たようなことを言っていたことを思い出します。

ある天才的な数学者は数学がいつも苦手だったそうです。それでもノートにわからないまま、わからないと悩みながら式を書いていく。そうやって3回も繰り返すと、なにかが見えてくる。7回もすれば理解できてるだろうって言ってた、と言ってました。当時は「ふーん、どうだかね」とひねくれることしかせず、実践してみませんでした。いや、正確に言うとどうせできないと決め込んでいて、わからない式を2回(できないと決め込んでいるので3回書けない)くらい書いて「ほらね」と拗ねてやめたのです。だからこの話を覚えているのだと思います。

 

 

今仕事でぜーんぜんわからない、なんでこんなんできるねん?!と感じることををしています。仕組みが複雑でさっぱりわからない。そういう状況になってもうすぐ丸4年。次から次へとわからない、複雑なことが出てきますが、1年目に感じていたわからないことはわかるようになっていることに気が付きました。

 

 

昔は数学が大嫌いで、最も苦手な科目でした。才能と適性、両方なかったと思います。しかし理系の専門にどういうわけか進んでしまい、そこで数学って面白いのかもしれないと思い始めました。それでも数学は苦手なままでしたが、さらにどういうわけか数学を使う仕事についてしまいました。仕事をしていると、よく高専の授業を思い出します。「あぁこれって授業でいってたシグマが使えるんじゃないか?」などと。気が付くと嫌いだった数学に興味を持つようになっていました。

 

 

そんなわけで、プライベートでも、数学を勉強し始めました。もっというと算数から勉強し始めました。すると算数でも早速わからないことが出てきました。解説の文章が頭に入ってこない。簡単に書かれた文章だったけど、さっぱり。読むだけじゃわからないので紙に書いてみました。それでもわかりません。何回かいろいろ書き方を変えてにらめっこしていると、あーそういうことね!とわかりました。解説の意図とは違うところに注目していたからでした。その時「才能じゃない、これは考え方のクセだ」と思いました。今は時間がかかりますが、慣れたらそのうちすっとわかるようになるんじゃないかと思ったのです。

 

 

才能は有りませんが、考え方の癖には気が付きました。これって何だろうと考えます。

 

 

0度と360度、みたいな関係性を考えました。位置としては同じことですが、360度には0度にはない、角度の開きがあります。

 

 

昔、学校の副校長の先生が言っていた話を思い出します。非効率のすすめ、という話です。効率的な作業は直線的で、問題に対してダイレクトすぎると。だから応用が利かない。でも、非効率は紆余曲折、回り道ばかりしているので、一直線に進んできた道では得られない経験をこれでもかとしている。

 

 

自分の角度の例えもこれと似ています。よく「一周回った」なんて言い方をしますが、まさにその通りだと思いました。回るまでにいろんな景色を見たのかもしれません。そうなってくると720度(2週目)はまた違う景色なのかもしれません。

 

 

こう考えれば、この自分の気づきが正しいか試したくなってきました。

(不思議なことに、試すのを怖がっているというか、やりたくない難しいこともあるんですが、それはまた別で書きます。)

 

 

今は読んでいると何言ってるかわからなくて寝てしまう本に挑戦し始めました。スマホやパソコンがどうやって動くかを説明してくれる本なのですが、想像以上に複雑でした。まだ全然何言ってるかわかりません。今のところ、睡眠導入剤として使っています。